1X NEO(ワンエックス・ネオ)は、ノルウェー発・米国拠点の1X Technologies社が開発する家庭向けヒューマノイドロボットです。多くの人型ロボットが工場・倉庫などの産業用途を狙う中で、NEOは「一般家庭のリビングで暮らす」ことを最初から前提に設計された点で際立っています。本記事では、NEOの価格・スペック・日本での入手時期・できること/できないことを、2026年時点の公開情報をもとに正直に整理します。

1X NEOとは

NEOは、身長168cm・体重約30kgと成人女性ほどの体格で、柔らかい外装(ソフトボディ)とニット状のスーツをまとっているのが特徴です。硬い金属外装の産業用ロボットと違い、家庭内で人とぶつかっても危険が少ないよう、あえて軽量・柔構造にしています。開発元の1X TechnologiesはOpenAIが出資したことでも知られ、家庭用ヒューマノイドの本命の一つと目されています。

NEOが狙うのは、洗濯物の片付け・簡単な整理整頓・ドアの開閉・来客対応といった日常の家事支援です。産業用の重量物ハンドリングではなく、「家の中の細々した作業を肩代わりする相棒」という位置づけです。

1X NEOの詳細スペック

項目1X NEO
身長168 cm
重量約30 kg
可搬重量最大 70 kg(本体重量の2倍以上)
ハンド自由度片手22 DOF(両手で44 DOF)・5本指
歩行速度通常 1.4 m/s(最高 6.2 m/s)
稼働時間約4時間(842Whバッテリー)
充電急速充電対応(実働1時間分を約6分で補給)
外装ソフトボディ+ニットスーツ(家庭内安全性重視)
主用途家庭内の家事・整理・生活支援

注目は本体30kgに対して最大70kgを持ち上げられる可搬重量と、両手44自由度の器用な指です。軽量ボディながら力仕事もこなし、繊細な手作業(衣類をたたむ、コップを運ぶ等)にも対応できる設計になっています。

1X NEOの価格・サブスクリプション

NEOは購入とサブスクリプションの2通りで提供され、いずれも200ドル(返金可能)のデポジットで予約できます。

  • 買い切り:20,000ドル(為替によりおよそ300万円台
  • サブスクリプション:月額499ドル(およそ月7〜8万円
  • 予約デポジット:200ドル(返金可能)

約300万円という価格は、2,000万円級の産業用ヒューマノイド(Tesla Optimus・Figure 02など)と比べて桁違いに安いのが特徴です。これは「工場向けの高耐久・高可搬」ではなく「家庭向けの軽作業」に割り切ったことで実現しています。月額サブスクなら初期費用を抑えて導入できます。

※価格はドル建てのため、実際の円換算額は為替レートで変動します。日本向けの正式価格・保証条件は未発表です(2026年時点)。

日本での発売時期・入手性

1Xはまず米国での配送を2026年後半に開始し、その他の市場へは2027年以降に拡大すると公表しています。したがって日本の一般家庭で入手できるのは、早くても2027年以降と見るのが現実的です。

日本で導入を検討する場合の選択肢は、現時点では次のいずれかになります。

  • 米国の予約枠を押さえ、日本展開を待つ(保証・技適・サポートは要確認)
  • 法人・店舗での実証導入として、輸入・手配を代行業者経由で進める
  • 日本正式展開のアナウンスを待ち、国内サポート付きで導入する

ヒューマノイドマートでは、NEOを含む海外ヒューマノイドの入手可否・最新の入荷時期・手配についてのご相談を承っています。日本での入手性は流動的なため、検討時点の最新状況を個別にご案内します。

1X NEOにできること・今はできないこと

期待が先行しがちな家庭用ヒューマノイドだからこそ、実力を正直に整理します。

できること(想定される用途)

  • 洗濯物・衣類の片付け、簡単な整理整頓
  • ドアの開閉、物の運搬・受け渡し
  • 来客対応や、置き配・宅配の受け取り補助
  • 音声での指示受けと、状況に応じた基本動作

今はできない・注意すべきこと

  • 完全自律ではない場面がある:難しい作業は、後述の遠隔操作(人によるアシスト)で補われる段階です。全ての家事を無人で完璧にこなすわけではありません。
  • 稼働は約4時間:連続稼働には充電の運用設計が必要です。
  • 日本の住宅・法規への適合は未確定:技適・保証・サポート体制は日本正式展開待ちです。

遠隔操作モデルとプライバシー

NEOの重要な特徴が、初期は一部の作業を1X社のオペレーターが遠隔操作で支援するという運用モデルです。AIが苦手な作業を人がリモートで手伝い、その動作データを学習に使ってAIを賢くしていく——という段階的アプローチを取っています。

この仕組みは実用性を高める一方で、家庭内にカメラを持つロボットを置くことのプライバシーが論点になります。1X社も「不気味さ(creepy factor)」への配慮を課題として挙げており、遠隔操作の可視化や、操作範囲・録画のコントロールが今後の焦点です。導入時はプライバシー設定と遠隔支援の範囲を必ず確認することをおすすめします。

産業用ヒューマノイドとの違い(NEOはどんな人向けか)

項目1X NEO(家庭向け)Tesla Optimus / Figure 02(産業向け)
主な用途家庭の家事・生活支援工場・倉庫の作業自動化
価格帯約300万円台2,000万円級
外装ソフトボディ(安全重視)硬質外装(耐久重視)
体格・重量168cm / 約30kg167〜172cm / 55〜60kg
導入の主対象一般家庭・小規模店舗製造・物流の企業

結論として、NEOは「家庭や小規模な現場で、軽作業を手伝ってほしい」層に向いた選択肢です。逆に、重量物の連続ハンドリングや工場ラインの自動化を狙うなら、Optimus・Figure・Unitreeなどの産業向け機種が適しています。用途で選び分けるのが失敗しないコツです。

まとめ

  • 1X NEOは約300万円台(または月額約7〜8万円)の家庭向けヒューマノイド。産業用より桁違いに安い。
  • スペックは168cm・約30kg・可搬70kg・両手44自由度・稼働約4時間。軽量ソフトボディで家庭内の安全性を重視。
  • 配送は米国が2026年後半、その他は2027年以降。日本の入手は早くて2027年以降が現実的。
  • 初期は遠隔操作による支援を伴うため、プライバシー設定の確認が重要。

NEOの日本での入手可否・最新の入荷時期・具体的な手配方法は、検討のタイミングによって変わります。ヒューマノイドマートでは最新状況にもとづく個別のご案内が可能です。

出典:The Robot Report / eWeek / 1X Technologies 公式(2026年時点の公開情報。価格・時期は変動する場合があります)